適応障害とパーソナリティ障害

適応障害とパーソナリティ障害

「パーソナリティ障害」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これも精神疾患の1つで、周囲とは異なる行動をすることについて、本人や周りが苦しんだり困ったりするということが起こるものです。

 

適応障害とは違う病気ではありますが、全く無関係だとは言えなさそうです。ここでは、適応障害とパーソナリティ障害について考えていきましょう。

 

パーソナリティ障害とは

パーソナリティ障害には、さまざまな種類があります。よく聞くのは、境界性パーソナリティ障害や、自己愛性パーソナリティ障害というようなものではないでしょうか。そのほかにも、回避性、依存性、反社会性などは耳にすることがあるかもしれません。

 

このどれもが、周囲とは見方や反応、考えかた、行動などが異なるために、本人が辛く感じたり、周囲が困ってしまったりするようなものです。

 

適応障害とパーソナリティ障害は併発しやすい

上記からもわかるように、ストレスが原因で発症してしまう適応障害と、パーソナリティ障害は、まったく異なる性質のものです。

 

ただし、パーソナリティ障害の背景を考えると、パーソナリティ障害である人は、適応障害になりやすいと言えるでしょう。なぜなら、周囲とは異なる考え方などをするため、その場の状況や環境に適応することが難しいからです。

 

たとえば、精神科で受診をして、適応障害だと診断されたとき、詳しい診断があった場合、パーソナリティ障害でもあることが判明することもあります。

 

単に適応障害である場合、ストレスの原因がなくなれば、自然と治ることもあります。しかし、パーソナリティ障害である場合は、適応障害がよくなったとしても、パーソナリティ障害は残ってしまいます。そのため、パーソナリティ障害についても、治療が必要なのです。