適応障害と合併症

適応障害と合併症

適応障害が原因で、別の病気にもなってしまったり、悪化して別の精神疾患も発症してしまったりということは、しばしば起こります。こういうものを合併症といいます。

 

適応障害で考えられる合併症にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、適応障害と合併症についてご説明していきます。

 

適応障害と合併症

合併症と聞くと、手術などが原因で起こる病気のことを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、ここでいう合併症というのは、ある病気が原因で発症してしまう別の病気のことをさします。

 

適応障害で起こる可能性のある合併症には、さまざまなものがあります。また、別の病気が原因で、合併症として適応障害を発症してしまうという場合もあります。

 

心に関わるような病気は、合併症が現れやすい傾向にあります。

 

どんな合併症があるのか

適応障害が元で発生する合併症、そして別の病気が原因で発生する合併症には、どんなものがあるのでしょうか。

 

まずは、各種パーソナリティ障害、自律神経失調症、発達障害、解離性障害などの精神疾患関連があげられます。うつ病などの気分障害は、合併するというよりも、適応障害が悪化して起こる症状だと考えられます。

 

また、胃炎、胃潰瘍、腸炎、偏頭痛、高血圧などのストレスが大きく関わっているような病気も、適応障害の合併症として起こる頻度が高いものです。

 

また、命が関わったりするような重大な病気のショックで、適応障害を合併してしまうというケースもあります。

 

要するに、ストレスが関わるような病気は、適応障害の合併症として発生しやすいですし、逆にストレスを大きく感じるような病気は、適応障害を合併しやすいといえます。合併症が起こると、適応障害のみの治療に加えて、合併症の治療も必要です。